黄金の馬アハルテケ

【アハルテケ長谷川牧場の思い】

 今夏、青森県八戸市に2019年8月オープンしたアハルテケ長谷川牧場は、日本で初めて黄金の馬「アハルテケ」を飼養する牧場です。
 2頭の仔馬の誕生の際は全国のメディでご紹介いただくなど、乗馬、競馬ファンの枠を超え、幅広い層の方からご注目をいただいています。

 そもそもどうして、どうやってアハルテケが日本にやってきたのかというご質問を度々いただきます。それにお答えするべく、わたしたちアハルテケ長谷川牧場の思いをお伝えしたいと思います。長い文章になりますが、最後までおつきあいくださいましたら幸いです。

わたしたちのいちばんしたいこと、それは「アハルテケの保護と繁殖」です。

アハルテケとの出会いは2015年に遡ります。

 それまで名前くらいしか知らなかった黄金の馬を、一度はこの目で見てみたい、そんな軽い気持ちでロシアを訪れたことが始まりです。そこで、幸いにも国際アハルテケ協会(本部はアシガバート)理事と知り合い、憧れの馬だったアハルテケの置かれている状況を知ることになります。
 現在では、世界中でおよそ3,000頭〜4,000頭が飼育されているアハルテケの純血種ですが、そのほとんどが、中央アジアとロシア、ヨーロッパの一部に集中しているため、もしどこかで伝染性の病気が発生したりしたら、その数が急激に減ってしまう危険に常にさらされています。
 アハルテケは非常に古い種で、現存する中で最も原種に近く、サラブレッドやアラブ種など、現在様々な分野で活躍する種のオリジナルになった馬です。また、三国志に登場する赤兎馬や、アレクサンダー大王の愛馬ブケファロスもアハルテケだったと言われており、美しいだけでなく、歴史的な面でも大変価値のある馬だと言えます。

 さらに現代では、1964年の東京オリンピックを含め、’60ローマ大会、’68メキシコ大会と合わせ三大会連続でチームにメダルをもたらしたことからも、馬術の分野においても非常に高い能力を備えていることが伺われます。

 わたしたちは、アハルテケがソ連時代に軍用、食用に用いられたことで一時は絶滅の危機に瀕したとも知り、なんとかしてこの貴重な馬をを守りたいと考えるようになりました。その思いを伝えると、「日本のような衛生環境の整った場所での繁殖には国際協会としても非常に興味がある、日本への輸出自体に前例がなく難しいチャレンジにはなるが、ぜひやってみよう!」と意気投合したのです。それからの道のりは、実際に大変厳しいものでした。

 そして、国際協会と二人左脚の末、様々なトラブルを乗り越え2019年、ようやく日本初となるアハルテケの牧場をオープンさせることができました。また、国際協会の下部組織として一般社団法人日本アハルテケ協会も発足しています。
ここに至るまでに、実に大勢の方々の支えがあったことに、この場を借りて心からの感謝を申し上げます。 さて、アハルテケと言うとその美しさばかりが注目されがちですが、実際に触れ合っている中で、彼らの賢さと豊かな感受性に驚かされることの連続です。

 人の言うことをしっかり理解した上で、自分自身で考え、納得してから動くというスタイルは、これまで関わってきた馬たちの行動とはまったく違うもので、当初は戸惑うことばかり、うまくいかないことばかりでした。けれど、感情と意志がはっきりしており非常に頭の良いアハルテケは、こちらが彼らのことを尊重し、正しい意味で「対等な」扱いをすれば、驚くほどので結果で応えてくれます。
 そんな彼らとのコミュニケーションは、ひとことで言って「楽しい」に尽きます。空港の動物検疫所に迎えに行った初対面の日から今日に至るまで、数多くの忘れがたいエピソードがあります。いつかそれらも皆様にご紹介したいと思っています。

 

 人間よりはるかに巨大な体とパワーを持つ馬。一歩間違えば、彼らの首の一振り、脚の一振りで人間など軽く飛ばされ、悪くすれば命を落とす恐れだってあります。それでも、太古の昔から、人と馬とはあらゆる場面で強い絆を結び、共に支え合って生きてきました。人と馬との深い結びつきをテーマにした民話や伝説、記録が、世界中のどの時代、どの場所にも数え切れないほど残されています。

 わたしたちは、賢く強く美しく、何より情緒豊かで人間に親しみやすいアハルテケを守るべく、衛生環境の整ったこの日本での繁殖にチャレンジしています。また、ただ数を増やすだけでなく、アハルテケを知ってもらう、好きになってもらうという方法でも、保護に結びつけていけたらと考えています。

 これまで日本には一頭もいなかったアハルテケですから、彼らを何に使うのか、という目的はまだ確立されていません。

 本音を言えば、馬を使う、という発想自体から離れたいのです。

 人間が使うために生産する、調教するのではなく、「ただそこにいる、共に過ごすだけで幸せ」だと感じられる場所をつくりたいのです。

 もちろん、人と馬との出会い、馬の適性によって、様々な場面で活躍してくれたらなお素晴らしいと思います。わたしたちが大切にしたいのは、人間の都合ありきではなく、あくまでも、一人と一頭の関わりの中から可能性を見つけ、伸ばしていくということなのです。

 人間の楽しみのためではなく、アハルテケを守り増やしていくという目的のために、皆様に協力していただきたいことがあります。

 わたしたちと、牧場のアハルテケ達に今できることをご紹介します。
牧場の思いにご興味をお持ちいただけたけたら、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

◯アハルテケのオーナー募集
今牧場にいる10頭のアハルテケをはじめ、海外から新たに輸入するアハルテケのオーナーになってみませんか。本来、「一人の人にしか懐かない」といわれているアハルテケと深い絆を結ぶ醍醐味を、ぜひご自身で味わって下さい。
※純血種保護の観点から、預託先は弊社牧場に限ります。

◯預託馬募集
皆様の自馬(品種不問)をお預かりします。運動、調教、オーナーのレッスンも相談に応じます。広く起伏に飛んだ放牧場と、夏涼しく冬も雪の少ない気候は、馬にとってまたとない環境です。

◯メディアへの出演
ひと目見たら虜になる黄金の輝きは、絶大なインパクトがあります。ひと言で黄金といっても、馬によって実に多様な黄金色に輝きます。

◯アハルテケとの写真撮影
牧場に遊びに来てくださった方には、アハルテケに騎乗しての写真撮影をお楽しみ頂けます。また、最長3kmの起伏に飛んだトレッキングや、季節ごとのハーブ摘みなどもご体験頂けます。

◯アハルテケ応援協賛金の募集(日本アハルテケ協会)
一口5,000円〜/年にて協賛金を受け付けます。二口以上の場合、口数に応じて特典あり。住所、氏名、お電話番号、お申込み口数をメールにてお知らせ下さい。info@akhalteke-affinity.com

 

アハルテケ長谷川牧場
 公式ウェブサイトhttp://akhalteke.jp/
 公式ツイッターhttps://twitter.com/golden_horse_jp
 お問い合わせinfo@akhalteke-affinity.com
 牧場紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=-pl7Rk1BS5A